私の子供の頃の記憶での母は
常に仕事のことばかりで怖い顔ばかり


笑顔の母の記憶も
抱きしめられた記憶も
遊んでもらった記憶も
一緒に寝た記憶すらない


だから母のような親にはなりたくなかった

反面教師

そう自分に言い聞かせて子育てに専念した



でも、歳を重ね
仕事をしながら一人で子育てをする中で
母の苦悩がわかるようにはなったけど
それでもずっと反面教師として生きてきたことは変わらなかった



それでも親は親であり
母親としては理解できないことは多かったけど
人として
普通では経験できないほどの苦労を
一人で抱え
人生の半分以上を生きてきたこと

私くらいの年齢のころ
とてつもない屈辱をうけ
それでも放り投げず一人でやり終えたこと


私には無理
絶対無理


あれだけの苦労を一人で抱え生きてきたこと
そんな母を私は尊敬している


そして
自分の親友を40代で亡くしてから
親友との約束を果たすべく
親友から受けた恩を返すべく
約30年に渡り
月命日には必ず親友の実家に花を届け
今もなお元気で過ごす親友のお母さんと(現在104歳)過ごしてきたこと
これは誰にでもそうそうできることではないじゃない
毎年ではなく毎月、30年って…
こんな律儀な人を見たことがない

受けた恩は決して忘れず
長年に渡り自分のできる範囲で必ず返す



わがままで
思うがままに自分の感情を言うような人だったし
それで嫌な気持ちになることも沢山あった
母として反面教師にもしてきたけど
でも、
尊敬できる人でもあった






約3年前
心臓の手術をしてから
母と過ごす時間を大切にしてきた
沢山の思い出を作ることができた
母との笑顔の写真も
手を繋いで歩いたことも
美味しいものを一緒に食べた時間や
二人きりの温泉旅行
観光

たくさんの思い出をありがとう



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今は感謝の気持ちしかない
本当に本当にありがとう